アリババクラウドのUbuntuインスタンスでSAP ABAP Platform 1909, Developer Editionを構築する

皆様、こんにちは！

本日はUbuntuシステムに、先日にリリースされた「SAP ABAP Platform 1909, Developer Edition」のインストール方法を紹介します。

※本記事は、下記SAPブログを参考しています。

https://blogs.sap.com/2021/03/01/sap-abap-platform-1909-developer-edition-on-ubuntu/

事前準備

・「SAP ABAP Platform 1909, Developer Edition」をインストールする用のLinuxシステムのスペック要件が以下となります。

4 CPUs
16GB RAM
150GB Disk
私の場合は、アリババクラウドで上記スペックを満たすUbutunインスタンスを作成しました。

・「SAP ABAP Platform 1909, Developer Edition」のDocker imageを取得するために、Dockerアカウントを所持する必要があります。
下記URLからDockerアカウントを新規作成できます。
https://hub.docker.com

インストール手順

1.PuTTYターミナルからUbuntuインスタンスにアクセスします。

2.下記コマンドを利用してaptパッケージを更新します。

sudo apt update

3.Dockerコンテナをインストールしてない場合は、Dockerコンテナをインストールします。

3.1 コンテナ作動に必要なパッケージをインストールします。

sudo apt-get install apt-transport-https ca-certificates curl gnupg-agent software-properties-common

「継続しますか？」が聞かれたら、「y]を入力してエンターを押下します。

3.2 DockerのGPG keyと認証文字を入力します。

curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -

sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88

3.3 aptリポジトリを設定します。

sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu $(lsb_release -cs) stable"

3.4 Dockerコンテナをインストールします。

sudo apt-get update

sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io

3.5ここまでDockerコンテナのインストールが完了しました。

正しくインストールされたか確認するために、下記コマンドを入力して検証できます。

docker run hello-world

4.事前準備に用意したDockerアカウントを利用してDockerにログインします。

docker login

5.下記コマンドを利用していくつかのパラメーターを更新します。

echo 'vm.max_map_count=2147483647' | sudo tee -a sudo /etc/sysctl.conf
echo 'fs.file-max=20000000' | sudo tee -a sudo /etc/sysctl.conf
echo 'fs.aio-max-nr=18446744073709551615' | sudo tee -a sudo /etc/sysctl.conf
sudo sysctl -p

6.Docker HubのリポジトリからDockerイメージをダウンロードします。

docker run \
      --stop-timeout 3600 \
      --sysctl kernel.shmmax=21474836480 \
      --sysctl kernel.shmmni=32768 \
      --sysctl kernel.shmall=5242880 \
      --sysctl kernel.msgmni=1024 \
      --sysctl kernel.sem="1250 256000 100 8192" \
      --ulimit nofile=1048576:1048576 \
      -i --name a4h -h vhcala4hci \
      -p 3200:3200 \
      -p 3300:3300 \
      -p 8443:8443 \
      -p 30213:30213 \
      -p 50000:50000 \
      -p 50001:50001 store/saplabs/abaptrial:1909

7.ダウンロード終了したら、ライセンス規約を承諾してインストール処理を継続します。

8.インストール処理は少し時間（約1時間）掛かりますが、最後に「Have Fun!」のメッセージが表示されたら、インストールが無事に完了したことを意味します。

動作確認

1.SAP GUI for Windowsを起動し、構築した環境に接続してみます。

システムID:A4H

インスタンス番号:00

アプリケーションサーバ:Ubutunインスタンスのホスト名またはIPアドレス

2.初期ユーザー：DEVELOPER（パスワード：Ldtf5432）を利用してログインします。